当院が行っている種々の
代替療法について

西洋医学と自然療法

(漢方・ホメオパシー・
ホモトキシコロジー)

木に害虫が繁殖し、枯れかけているとします。殺虫剤で害虫を殺してしまえば良い、と考えるのが西洋医学です。これに対して、雑草を抜いたり、剪定をして環境を改善したり、適切な肥料を与えて害虫のつきにくい、あるいは害虫が少々いても枯れることのない木にしよう、と考えるのが自然療法です。害虫が多ければ最初にまず駆除が必要な場合もあります。同じように、最初は西洋医学の治療と併用し、徐々に自然療法のみへと切り替えて行く事もよくあります。

漢方治療
当院では開業当初から漢方薬を診療に取り入れており、当院の自然療法の中では最も経験の多い治療法です。現在では約50種類の漢方薬(主にツムラの散剤)を使用しています。漢方薬は、同じ病気でも体質や病期(発症してからの時間)によって処方が異なります。ですから、どのよ うな体調の時でも必ず使える薬がありますし、また、使っているうちに他の症状まで治ってしまったということもあります。2014年からは、日本ペット中医学研究会に所属し、中医学理論に基づいて、ペット用に開発された漢方薬の錠剤(2022年3月現在15種類)も使用しております。ただ、医薬品扱いになっていないため、保険の適用にはなりません。
ホメオパシー
ドイツの医師ハーネマンが18世紀後半に提唱した治療法です。当時、マラリアの治療にキナの皮が効くことが知られていたのですが、彼は正常な人がキナの皮を服用した時にマラリアと同じような症状が起こることから、病気を治療するためには、その病気と同じ症状を引き起こす 物質を服用すればいいのではないかと考えました。そして実験を繰り返し、希釈と振とうを繰り返すほど、治癒能力を高めることを発見しました。最もよく使われる30cという希釈は、100倍希釈を30回繰り返しますので、原材料は1分子も含まれていない薄さになります。これほど薄 めると効果があるはずがないと思われる方が多いと思いますが、ホメオパシー療法がハーネマン以来、200年以上にわたって世界30カ国以上で広く使用されている現実が、その効果を証明しています。特にヨーロッパではごく一般的な治療法として認知されていて、30-40%の人がヘルスケアとして利用し、フランス・イギリスでは公的な医療保険に組み込まれています。イギリス王室がホメオパシーを愛用していることはよく知られていますし、ドーピングにならない事から、オリンピック選手やプロのスポーツ選手にも広く使われています。

当院で使用しているホメオパシーの薬(レメディー)は、イギリスの王立ホメオパシー病院の薬を作っている薬局から直輸入しています。最も良く使っているソフトタブは、口の中に入れるとすぐに溶けてしまいますので、猫でも簡単に投与できます。院長は2011年に日本ホメオパシー医学会認定医を取得していますが、ホメオパシーは本来、数千種類もあるレメディーから 症状に最も似たものを選び出すという膨大な知識と経験が必要な治療法ですので、現在のところ、まだ限られた治療にしか使用できておりません。

犬の場合、カミナリを怖がる場合のレメディーがあります。鎮静剤ではありませんので安心して使えますし、うまく効くと、パニックを起こしていた犬でもカミナリに怯えずに生活できるようになります。カミナリが鳴ると体調を崩すという場合は、一度試されてみてはどうでしょうか。当院に常備しておりますので、いつでもご相談ください。
ホモトキシコロジー
ホメオパシーから発展した治療法で、主にドイツで広く行われています。ホメオパシーの複合 剤を使用して、体に蓄積している毒性物質(ホモトキシン)を排泄させることによって、体のバランスを整え、病気から回復させます。症状によって調合された注射薬や内服薬があり、西洋医学の薬と同じように使用できます。ホメオパシーの複合剤ですので、副作用はありませんし、長期間使用しても問題ありません。当院では2009年より使用を始め、現在は漢方薬とホモトキシコロジーが自然療法の中心となっています。薬はドイツから直輸入しています。
高濃度ビタミンC点滴療法
2度のノーベル賞を受賞したライナス・ポーリング博士が、1970年代に、多量のビタミンCがカゼや癌に効果があると発表し、ビタミンCが広く注目を集めることになりました。日本でも 本が発売され、それを読んだ事から、当院でも開業当初から比較的高量のビタミンCを治療に用いて来ました。その後、いくつかの臨床試験ではっきりした効果が認められなかった事から、あまり注目されなくなっていたのですが、2005年に「米国アカデミー紀要」に高濃度ビタミンC点滴療法の有効性を立証する論文が発表されたことから再び注目を集める事になりました。日本では点滴療法研究会の医師を中心に多くの治療が行われており、院長も2013年にこの研究 会で高濃度ビタミンC点滴療法認定医を取得しております。人では腫瘍の治療に対して、多くの効果が報告されていますが、動物に対しては、単独で効果が認められたという報告はごく少数です。ただ、抗癌剤の副作用軽減や生活の質の向上という面ではかなり確実な効果があります。また、炎症性疾患、細菌感染、ウイルス感染にも効果があり、現在はこれらの疾患での使用の方が多くなっています。
レーザー(半導体レーザー DVL-15)
近赤外線治療(スーパーライザー)
交流高圧電界療法(動物用ヘルストロン)
レーザーは主として腫瘍の治療に使用しています。切除に用いる他、小さな腫瘍の場合は局所 麻酔下で直接蒸散させたり、切除できない場所の場合は、特殊なプローブを腫瘍内部に挿入して治療を行います。また、鳥取大学の岡本教授を中心に行われているICG修飾リポゾームという、少量の抗癌剤を含んだ特殊な色素剤を点滴で腫瘍に取り込ませた後、レーザーで光免疫誘導を行う治療も行っています。近赤外線治療(スーパーライザー)と交流高圧電界療法(動物用ヘルストロン)は主として椎間板ヘルニア、種々の関節、神経疾患の治療に使用しています。
鍼治療
鍼治療は古い歴史を持つ非常に有効な治療法です。確実な効果を得るためには経絡と300種以上の経穴の正確な知識が必須ですがまだ十分に習得できておりません。今後治療範囲を広げて行く予定ですが、現在は椎間板ヘルニアの治療時のみ使用しております。
各種サプリメントによる治療
医薬品に指定されていないサプリメントにもいろいろな病気に効果のある事が証明されているものがあります。これまで数多くのサプリメントを使用してみて有効例が多かったものとして、 現在、紅豆杉、上薬研究所の各種サプリメント(サプレットプロ 、イムノプロなど)、アンチ ノール、プロバイオサイエンス等を主として使用しています。
その他の治療
TeaTreeOil:医療用に開発された各種のTeaTreeOilを用いて外傷から腫瘍まで幅広く治療を行っています。

モーズ軟膏:切除できない腫瘍からの出血の際に使用します。数時間塗布することによって組織を凝固させ数日~数週間の止血が可能になります。

伝医水(アニマルウォーター):5時間高圧電気処理した水を飲み水として使用することによって口臭や歯石の予防に効果があります。
相談 TOPへ戻る